「MIDWEEK BURLESQUE vol.78 -Violet Blizzard-」

 「MIDWEEK BURLESQUE vol.78 -Violet Blizzard-」を見てきた。出演はTuna Mermaid、Candy Martini、Mani Catchy&Katie、勝手にヴァイオレッツ、Violet Evaだった。

 ヴァイオレット特集回ということで、しょっぱなから司会のGilbert de MoccosがViolet Evaの格好で登場していた。それに関係あるのかないのか、演目もカモフラージュとかに関係あるようなないような感じのものが多く、Tuna Mermaidのみにくいアヒルの子が美白をやめて自分らしく生きるショー、Candy Martiniのチャーリーズ・エンジェル風のショー、Mani Catchy&Katieの植物と動物が対決するショー(?)の後、後半は勝手にヴァイオレッツということで8人のショーガールがViolet Evaにトリビュートをするというショーが行われた。個人的にこのショーはかなり凄いと思ったのだが、というのもViolet Evaのいわゆるsignature moves(シグネチャームーヴズ、見るだけでその人の定番だとわかる動き)をきちんと把握してみんなで披露するということをやっているからだ。やるほうも見るほうもそれがわかっているから楽しめるハイコンテクストなショーということで、日本のバーレスクシーンというのは非常に成熟しているのだなと思った。一方で全員、Violet Eva風な格好と動きをしているのだが、それぞれの個性は保っているというところがあり、クレイジー・ホースのショーみたいないわゆる「魅惑の全体主義」っぽいパフォーマーひとりひとりの個性を消してみんなをそっくりに見せるショーではないというのも面白かった。その後に本人のViolet Evaが登場したのも含めて、いろいろ凄いと思った。