全然興味が持てない映画だった~『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』(試写)

 アルノー・デプレシャン監督の新作『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』を試写で見た。

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 長年不仲だった女優である姉アリス(マリオン・コティヤール)と詩人である弟ルイ(メルヴィル・プポー)が、両親の事故で再会せざるを得なくなり、そのせいで大がかりな姉弟ゲンカが再燃し…という話なのだが、個人的に全然興味が持てない話だった。自分にきょうだいがいないからかもしれないのだが、この姉と弟がとにかく子どもっぽく(とくに姉のほうが弟に輪をかけてひどいと思う)、他人にはあまりよくわからない理由で言い争っているのだが、なんか最後はテキトーに解決してしまう。途中の緩い『イヴの総て』オマージュみたいなのも謎だし、とにかくまとまりのない作品だと思った。