さて、予定していた調査が意外にはかどって(本が10分で出て来たせい)一日で終わったので、この日は一日観光。まずは泊めてもらった友人宅のそばにあるパンテオンへ。
にせギリシャふうの新古典主義の建築物で、フランス特有のセキュラーな宗教施設(??)の香りがぷんぷんする。
採光の美しい屋根。
ベルクソン。
ヴォルテール。
作家追悼碑。
…えっ?トゥーサン・ルーヴェルチュールが亡くなったのってフランス政府のさしがねだべさ?こんなとこでちょっとだけ追悼する程度でいいわけ?
ルイ・デルグレ。全然知らなかったがグアドループの反奴隷制運動家らしい。フランス軍と戦って勝つ見込みがなくなり、自爆作戦を仕掛けて死亡したとか。
…こういうふうにフランス政府のせいで亡くなった旧植民地の運動家をこういうところにひっそりまつるのはなかなか違和感があるのだが、この点について旧仏領カリブ海諸国の人はどう思ってるんだろう?