シュルーズベリ古戦場

 シュルーズベリにバトルフィールドという地名があるのだが、ここはシュルーズベリの戦いの古戦場である。ここに行ってきた。街からバスで行かなければならず、凄い田舎にある。しかもバスが全く頼りにならず、変なところで下ろされるわ、ボタンを押しても止まらないわ、クズレベルの運行だ。そして着いたと思ったら…
 な、なんもねえ。

 お散歩コースらしく、犬のフンだけはあった(ほとんどの人はちゃんと持ち帰っているようだが)。


 二十分も歩いて教会へ。ビジターセンターで鍵を借りないと入れない。

 戦いの慰霊のためにたてられた教会だが、中世の姿は残っておらず、再建らしい。





 一応解説パネルもある。


 ビジターセンター。




 ダーウィンはシュルーズベリ出身なのだが、セヴァーン川の北側の畑から矢じりなど武器の金属が出てきた事例を記録してるらしい。シュルーズベリの戦いの残骸と思われるものなのだそうだ。

 この戦場では中世の最も武勇に優れた貴人が戦ったのに、今では何もなくて犬のフンが落ちてるばかりだ。戦いをしても何も残らない。フォルスタッフは『ヘンリー四世第一部』のシュルーズベリの戦いの場面で「名誉ってなんだ?ことばだ」と言ったが、まさにそのとおりだ。名誉はケガも治してくれないし、武勲のせいで生き返ったりもしない。戦いはむなしい。