キングズ・ヘッドで短編鑑賞(2)仕事と私生活のバランスについて悩む女殺し屋を描くOther People's Teeth

 キングズ・ヘッド・パブシアターで2本目の短編としてOther People's Teethを見てきた。大変暑くて室内が29度近いとかいう話で、開演前に「脱げるものは全部脱いでご鑑賞ください」っていうアナウンスが入るくらいの状況だった。

 ヒロインである女殺し屋ジョス(ベッキー・ダウニング)がサイモン(ダン・サリーン、演出・台本もつとめている)と恋に落ちるが、なかなか殺し屋の仕事から足を洗うことはできず、キャリアと恋のバランスに悩む…という話で、短いがけっこう緊張感のある不穏な展開でそこそこ面白かった。ボイスメッセージで場面を区切り、時間の進展を見せる手法もうまい。全体的にもう少し洗練させられそうな気もするのだが、それでもわりと楽しめた。