テート・ブリテンで"Sargent and Fashion"展を見てきた。おしゃれな女性の肖像画で有名なジョン・シンガー・サージェントと服飾に焦点を当てた展示である。エレン・テリーの有名なレディ・マクベスの絵が出ているというので見に行ったのだが、この肖像画でテリーが着ているドレスの現物も一緒に展示されていて、現存しているのを知らなかったのでビックリした。甲虫の羽（殻？）の装飾が縫い付けられたものすごく豪華なドレスで、こんなもんを着て舞台に出るのか…と思うだけでドキドキするような服である。
他にもいろいろ当時のドレスやアクセサリーと一緒にサージェントの絵が展示されており、服飾上のコンテクストがわかるようになっている。オスカー・ワイルドはサージェントのご近所さんだったとか、サージェントの主な顧客は貴族みたいな古い支配者階級よりはもうちょっと新しく富を蓄えた新しいものが好きな人たちだとか、そういったことが説明されている。
