ロンドン(5)ウェルカム・コレクション"The Cult of Beauty"

 ウェルカム・コレクションで展覧会"The Cult of Beauty"を見てきた。古今の美に対する崇拝をいろんな図像や物品から考えるものである。ジョセフィン・ベイカーが初めて肌色を黒っぽくするのを流行らせ、ベイカーの名前がついた化粧品(日焼けオイルなど)が売られたことと、リアーナのフェンティを並べて紹介する展示があったりして、そうか、両方ともブラックビューティを売り出すということで革新的だったのか…ということがわかるようになっている。この種の展示は大変考えさせられるところがあると思ったのだが、ただ、ちょっと男性美に関する展示が少ないのは残念なところだと思った。

 なお、ウェルカムでは一緒に"Jason and the Adventure of 254"という展示もやっている。これは障害のあるアーティストであるジェイソン・ウィルッシャー=ミルズの個展なのだが、これも身体とアートのかかわりを考えさせられるもので良かった。とにかくカラフルで楽しいのがいい。