ドゥブロヴニク(5)スルジ山と独立戦争博物館

 ドゥブロヴニクはとても険しいところで、旧市街のすぐ裏手にケーブルカーが設置されており、スルジ山という山を3分ほどでのぼることができる。
 のぼる途中。


 上から見たアドリア海



 山の上に独立戦争博物館がある。

 ここはホンモノの要塞を修復したもので、1991年のセルビア・モンテネグロによるドゥブロヴニク包囲の史料を展示している。戦いで本当に使用された要塞なので、博物館の外にはほとんど崩壊しかけた建物があったり、生々しい。

 中にはパネルと写真を用いた展示がある。全体的に、ドゥブロヴニクを守った軍人や市民を称え、ナショナリズム及び愛郷心をそそるとともに、1990年代におけるヨーロッパの無策をかなり批判する論調の展示である。この展示は気が滅入るようなものばかりだが、私は大変興味深いと思った。

 この博物館、砦なのでなんかとにかく臭くて不潔である。アドリア海のからっとした気候にもかかわらずじめじめしている。


 爆撃を受けた家を全部マッピングして記録をとっている。


 砦の上からも街が見渡せる。