コーンウォールからヨークシャに移動した。ヨークシャではハロゲイトで行われるギルバート・アンド・サリヴァン・フェスティバルを取材するのが主目的なのだが、ハロゲイトは便利なところにあるため、近隣の文学関連史跡をけっこう訪れることができた。
まずはブロンテ・カントリーとして有名なハワースである。
ハワースにはキースリーというところからキースリー&ワース・ヴァレー鉄道という蒸気機関車の保存鉄道に乗って行く。
わくわく。
ハワースに到着。
駅からメインストリートまで歩いて行ったのだが、メインストリートはかなり可愛らしい通りでいろいろな店がある。
通りで会ったイヌ。
ヒースクリフはともかく、ダーシーは関係なくないか。
シャーロットが教えていた学校など、いろいろな史跡を示すプラークがある。
まずはブロンテ博物館に。
もともとブロンテ一家が住んでいた牧師館を買い取って修復したものらしい。内部は撮影禁止だが、シャーロット、エミリー、アンに関する多数の史料を所有しており、貴重な手稿(ギャスケルとシャーロットの手紙とか)や、またきょうだいであるブランウェルの描いた絵などを見ることができる。姉妹の人生に関するパネル展示や、時代背景についての展示もあって、小さい博物館だがかなり満足。
教会も見学。
ブロンテのお父さんが働いていた教会だが、かなり傷んでいて早急に修復が必要だということで、寄付を募っている。
ブロンテをしのんで寄付された窓。日本語の説明も!
墓地。
お墓で会ったネコ。
墓地を抜けていくとフットパスがあり、ムーアにつながっている。
本当はブロンテの滝というところまで歩こうと思っていたのだが、こんな寂しい風景の中をひとりで一時間も歩くと思うと正気を失うと思い、あきらめた。ピンクがかった紫色のヒースが一面に丘を覆う風景はちょっと異様で、この世のものとも思えないところがある。ひとりで歩いていると不安に襲われる。
こんなところを歩いてエミリーやシャーロットは創作していたのか…
ヒースの野にあそぶエリン…だが、まるであの世だな。
駅に戻り、ふたたび保存鉄道に乗ってキースリーへ。
ハワースは本当に訪れて良かった。来学期にクラスで使う写真もたくさん撮影したし、ブロンテ姉妹の生きた世界というのはこういうものなのか…と思った。