日曜日は調査ができないので、グラスゴーでチャールズ・レニー・マッキントッシュ関係の史跡めぐりをした。
まずはグラスゴー・スクール・オブ・アート(芸大)のマッキントッシュツアー。
マッキントッシュが設計した有名な建物は2014年に火事で焼けてしまったため、現在は入れない。ツアーではアートスクールが所蔵しているマッキントッシュや妻だったマーガレット・マクドナルドの作品を見ながら建物の修復について教えてもらえるのだが、あまりにも建物のダメージがひどくてちょっと衝撃を受けた。図書室がとくにひどいらしい。
この派手な椅子は地下のティールーム用らしい。これくらい派手にしないと地下で映えなかったのだとか。
マッキントッシュは先端的な建築家だったので換気しやすい設計をしていたらしいのだが、そのためかえって火が燃え広がってしまったらしい。ツアーの代金はすべて修復に用いられるそうだ。建築オタクとして有名なブラッド・ビットやチャールズ王子、また芸大OBのピーター・カパルディが修復資金集めに協力しているらしい。
こちらはグラスゴー大学。
ここにはハンタリアン美術館付属のマッキントッシュ・ハウスがあり、マッキントッシュ夫妻の家を再現した展示を見ることができる。ただ、けっこう小さいし撮影は禁止である。
グラスゴー大学ののぼり。「世界を変える人を歓迎します」。
歩いてケルヴィングローヴ博物館へ。
ケルヴィングローヴ博物館に到着。
ここにはマッキントッシュ以外にもいろいろなものが展示されている。
地元であるグラスゴーの画家たちの絵。これはアンナ・パブロヴァである。
妖精のお姫様。
グラスゴー・スクールの間での日本ブームについて。
マッキントッシュのティールームの再現。
マーガレット・マクドナルドの作ったティールーム用のパネル。
地元のアーティストたちについての展示は良かったのだが、展示名が「グラスゴー・ボーイズ」なのはちょっとどうかと思った。グラスゴー・スクールの「四人衆」のうちふたりは女性(マクドナルド姉妹)で、グラスゴー・スクールには「グラスゴー・ガールズ」なんていう言葉もあるくらい女性がいたはずである。グラスゴー・ガールズのコーナーを別に作るか、「グラスゴー・スクール」というくくりで展示したほうがもっと幅広くいろんなものをまとめて展示できるのにと思った。
他にもいろんなものがある。
ハギス。
スコットランドのクマとはちあわせ。
工業都市グラスゴー。労働運動なんかの展示。
このフェス、プライマル・スクリームが出たらしい。
ホロコーストについての展示。
スコットランド人としてのアイデンティティと美術についての特集展示。
これ、ジョン・ペティの"Two Strings to her Bow"を題材に、タッチパネルで自分にはどちらの求婚者がふさわしいのか選ぶというゲーム。19世紀の男性の類型を現代にたとえて説明してくれる。
ダリの「十字架の聖ヨハネ」。この博物館の宝物のひとつらしい。
次はバスで街中に出て、やはりマッキントッシュが設計したライトハウスへ。
中にはギャラリーが入っており、マッキントッシュ博物館がある。
展望室。
特別展でSFにおける建築の歴史という展示をやっており、これがとても面白かった。
最後にウィロー・ティールームズへ。
ウィロー・ティールームズはマッキントッシュのデザインで有名だが、本人が設計した本店は修復で閉店中。支店でお茶をいただく。
さすがにおしゃれなお店だが、すっかりくつろいでしまった。
紅茶とヴィクトリアスポンジ。おひとりさまサイズで可愛く焼いたヴィクトリアスポンジとかはじめてだ!。そして美味い。