『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を飛行機の中で見た。
ブルックリンで配管業者として起業したマリオ（クリス・プラット）とルイージ（チャーリー・デイ）は、ちょっとした事故で土管に吸い込まれてしまう。マリオはダークランドの侵略に備えるキノコ王国に、ルイージはクッパ（ジャック・ブラック）が支配するダークランドに投げ出される。マリオはダークランドにいると思われるルイージを探すべく、キノコ王国を治めるピーチ姫（アニャ・テイラー＝ジョイ）とともにジャングル王国に援軍を頼みに行く。一方、ルイージはクッパに誘拐・監禁されてしまう。
私はほとんどマリオが出てくるゲームをやったことがないのだが（落ち物パズルゲームくらいしかやったことがないと思う）、たぶんゲームをけっこうちゃんと映像に落とし込むことに注力していて物語の展開はけっこう行き当たりばったり…というか、マリオにゲームをさせるためだけの展開が多い。また、声優陣については脇役はけっこういいのだが（とくにジャック・ブラックは面白い）、マリオとルイージの兄弟はまあふつう…というかとくに抜きん出てはいないと思う。ただ、いつもツボは押さえてくるイルミネーションのアニメなので、映像は可愛いし、最後は兄弟愛でちゃんと話をまとめていて、つまらない映画ではない。
ちょっと戸惑ったのはポップスの選曲である。オリジナル曲やクラシック以外はミョーに選曲のセンスが古く、"Mr. Blue Sky"と"No Sleep till Brooklyn"は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズとかぶっている（クリス・プラットが主人公の映画はみんなこういう音楽を使わないといけないわけでもあるまいに…）。"Mr. Blue Sky"は1970年代の曲で、マリオは1980年代に登場したので、ノスタルジア的選曲と言うにもけっこう古い。"BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY"は『キル・ビル』とかぶっているし、『ミニオンズ フィーバー』の予告にも使われていたのだが、誰かイルミネーションにこれが好きなスタッフがいるのだろうか…
