自宅で撮った演目が多く、新型コロナウイルス流行によるロックダウンがネタのものもある。ニューヨークのエリー・シュタイングレーバーが出している、ビリー・アイドルの"Dancing with Myself"(これ、ロックダウン中にみんなよく聴いていた曲でもちろんバーレスクでも人気らしい)にあわせて小道具を使いながらひとりパーティをする演目とか、イタリアのスパイシー・シャルマンテが出しているロックダウン中に料理をするというコンセプトのショーとか、このあたりはとても世相を反映している感じだ。一方でクラブや劇場で披露した演目を撮ったものもあるし、人が少なくなったせいなのか庭とか戸外で撮ったものもけっこうある。ライヴだとできない編集や特殊効果を駆使しているものもあり、日本の椿舞子のショーなんかはかなりいろんな効果を使っている。
ラスベガスのバーレスク・ホール・オブ・フェイムウィークエンドが今年はオンラインになったのだが、時差があってストリーミングだけなのでなかなか見られなかった…ものの、最終週だけは見なければと思っていたので、早起きして"Week 5: Bring It Home"を見た。家でショーをやることがテーマの映像集である。
Nederlandse Reisoperaの『オルフェオ』を見た。クラウディオ・モンテヴェルディの作品で、1607年初演である。現在も世界各地で上演されている正典的なオペラ演目としては最も古いものらしい。ヘルナン・シュヴァルツマン指揮、モニク・ワーゲマーカース演出で、今年の1月に上演されたものである。