ストラットフォード旅行写真目次+シェイクスピア・カントリーについてのまとめ

 何回かに分けてストラットフォード・アポン・エイヴォンの写真をアップしたので、一応目次と簡単なまとめを。


シェイクスピア・カントリー市内観光
ストラットフォード・アポン・エイヴォン(1)アン・ハサウェイの家
ストラットフォード・アポン・エイヴォン(2)メアリー・アーデンの農場
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(3)シェイクスピアの生家
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(4)ナッシュの家とニュー・プレイス
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(5)ホールズ・クロフト
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(6)聖トリニティ教会
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(7)フォルスタッフズ・エクスペリエンス
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(8)バタフライファーム
ストラットフォード・アポン・エイヴォン一日目(9)街の風景
ストラットフォード・アポン・エイヴォンおまけ〜お料理とホテル


○エクスカージョン
ストラットフォード・アポン・エイヴォン最終日、ウォリック城〜これが歴史エンターテイメントだ!


○滞在中の観劇記録
RSC『マクベス』〜演出に演技がついてきてない感じ
RSC『ヴェニスの商人』ならぬ『ヴェガスの商人』〜舞台はヴェガス、アントニオはギャンブラー、求婚者の箱選びはリアリティショー
RSC、『町人奥様』〜演出も演技もいいが、戯曲が古くなってると思う
RSC『カルデニオ』〜シェイクスピアらしくはないが、意外に面白い!


 学会は面白いペーパーばっかりで、とくに音楽やダンス関係の発表が多いのが良かったし、マスクの学術上演なんかもあってすごく興味深かった(うちはハムレットの話を少々した)。図書館調査は結構つらかったがまあなんとか…


 で、シェイクスピア・カントリーについての感想としては、まあとにかくストラットフォード・アポン・エイヴォンっていうのは理想化されたイングランドの田舎の最たるものなんだろうなって感じ。偉大な詩人にイングランドの自然の美を教えた街で、羊が草を食み五月にはバラが咲き、人々は陽気で週末には芝居を見て酔っぱらうというまあそういうイメージがどの通りにも浸透してる街だったと思う。

 なんか、シェイクスピアバースプレイストラストが管理している五つの博物館を見ていると、イングランドナショナリズムが拠って立ついろんなコンセプトが透けて見えるようで面白かった。以下のように役割分担されてると思うんだよ。


アン・ハサウェイの家…イングランドのロマンティックコメディに出てくる愛らしい恋人たち(とくにヒロイン)を象徴する。とにかく可愛くて「女性らしい」イメージのおうち。

・メアリー・アーデンの農場…イングランドの母の強さを象徴する。農業で食糧を供給し、子どもたちを養う。

シェイクスピアの生家…イングランドの才能溢れる子どもたちの成長を象徴する。詩人の修業時代の家。

・ナッシュの家…イングランドが老人たちに与える晩年の安らぎを象徴する。

・ホールズ・クロフト…イングランドが詩だけではなく技術の点でも優れていることを象徴する。医者の家なのでかなり医学関係の展示がある。


 一度見ただけだとちょっとうまく説明できないのだが、各博物館の飾り付けや運営方針なんかを見ているとなんとなくこんな気がしたなぁ…もうちょっと考えて言語化してみたい。