O2アリーナ、"An Evening of Burlesque"(バーレスクの夕べ)

 O2アリーナの小さい方のホール、IndigO2で"An Evening of Burlesque"「バーレスクの夕べ」を見てきた。なんてったってO2はいつもバーレスクを見に行くオフウエストエンドの小さいハコと違って小ホールでも2400人くらい入るらしいし、ハコの性質から言って客層もいつもより「一般人」な感じで、いつもは結構目につく超オシャレな女子やゴス、いかにもゲイなカップルとかの割合が普段より少ない感じである(そうは言ってもいることはいるのだが)。


 で、まあそういうハコでやるので内容も結構一般向けで、この間のダーティ・マティーニみたいなとんがったパフォーマンスはあまりなく、楽しくきれいに…っていう感じ。Folly Mixturesとか前に見たことあったけど今回は全然冴えなかったなぁ。あと、バーレスクだと客を舞台にあげてBump & Grindを教えるっていうコーナーは結構あるのだが、今回はおそらくそういうバーレスク慣れしてないお客さんもいるハコでやったせいでなんかこの客いじりのコーナーがひどいことになってた。司会のキキ(ロンドンバーレスクウィークでも司会やってた)が4人、舞台にお客さんをあげたのだが、そのうち2人は結構ふつうだったんだけど、1人が完全におだちもっこと化したふざけすぎのおじちゃま(たぶん飲んでる)、あと1人が誕生日で泥酔しまくっていた若い女の子だったせいでこの2人が暴れてえらいことになってた。いやいやまったく。


 一番斬新だったのはカウキ・フラ・ガールっていうパフォーマーのフラフープで、なんか泥酔した女性が脱ぎながらフラフープで踊り狂うというイカれたパフォーマンスだった。
↓泥酔したやつの動画はなかったが、フランスのメイドさんの動画がYouTubeにあった。

 あと、ロンドンバーレスクウィークの新人コンテストで賞をとったジンジャー・ブラッシュが相変わらずイングリッシュなパフォーマンスをやっててこれは良かった。レディが野外でお茶しながらなぜかどんどん脱いじゃうというやつだった。

 あと、こういうバーレスクショーにはマジックかスタンダップコメディがついてくることが多くて、今回もマジシャンが一人出てたんだけど、なんかちょっとかわいそうだったな…なんといってもマジシャンって使う小道具が小さいからO2みたいなでっかい会場だと全然映えないし、他のパフォーマーは半裸の美女ばっかりだし、非常に浮いて見えた。


 まあそんなわけで、いいパフォーマンスもあったけどちょっと物足りない感じがしたというのが全体の感想。しかし今月はバーレスクの公演がとても多いな…