18世紀以降から現代までの映画化されたイギリス小説7選

 @Philip1564さんがツイッターでこんなのを緩募されてるのでエントリにしてみた。


 一応、個人的な縛りでイングランド小説のみ。つまりアイルランドの小説(スウィフト、ワイルド、ブラム・ストーカー、ベケットジョイス)やスコットランドの小説(ウォルター・スコット、アーヴィン・ウェルシュ)は入らない。『トレインスポッティング』を絶対入れたいんだけどあれはスコットランド文学だからな…


・ヘンリー・フィールディング『トム・ジョーンズ』(1749)
 とりあえずお色気と笑いのあるところからはじめてみる。映画版の脚本がジョン・オズボーンで監督がトニー・リチャードソンということで、18世紀の文学を学びながら20世紀の「怒れる若者たち」のノリに触れられるところが得点高い。


ジェーン・オースティンプライドと偏見』(1813)
 『分別と多感』に比べて話の運びに無理がなく、オースティン入門編としてはこちらのほうが現代人に受け入れられやすいように思う。キーラ・ナイトレイもすてきだし…


・メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』(1818)
 元祖SFホラーということで。
 


エミリー・ブロンテ嵐が丘』(1847)
 なんてったって大恋愛小説だし。あと、独身女性が人間観察と勉強とあとは妄想だけで書いた超セクシー小説という点で現代の学生にも受けるような気がする。


・トマス・ハーディ『日陰者ジュード』(1895)
 『テス』だとちょっと精神をやられそうなので…これもつらい話だけど向学心がテーマの話だし、ウィンターボトムの映画版はとてもよくできている。


ジョージ・オーウェル動物農場』(1945)
 これ、実はアニメ映画になってる。結構よくできてる。


・A・S・バイアット『抱擁』(1990)
 この小説のいいところは、現代の研究者が19世紀の詩人の生涯の秘密を探る…というミステリ仕立てになっており、文学史やら文学理論やらイギリス文学を学ぶにあたって必要な知識をごっそり詰め込んで面白く料理しているということ。