大英博物館'Shakespeare: Staging the World'(シェイクスピア〜世界を上演する)展

 オリンピック特別企画のひとつらしい'Shakespeare: Staging the World'(シェイクスピア〜世界を上演する)展を見てきた。

 RSCとの協力開催ということでトップ役者がセリフをしゃべる音源や映像資料などを用意している他、シェイクスピアの初期刊本や、作品に関係ある地図、絵、魔術本などを展示していて展示品は充実しているのだが、どちらかというとあまりシェイクスピアのことをよく知らない人向けで専門家にとってはそこまで目新しいことはないかも。まあ刊本類が多くて、私が普段からいやんなるほど見ているものばっかりだったのがちょっとあまり目新しさがなかった一因かも。私が一時帰国のあとでオクスフォードで請求しようと思っていた刊本が展示されてた…ってことは見れないな。

 ただ、カタログは結構買いだと思う。ジョナサン・ベイトとかが監修していて、画像資料も豊富だしかなり気合いが入ったもの。まだパラパラと見ただけなのだが、活字の組み方からして昔の刊本っぽくてオシャレだし、シェイクスピアと同時代の歴史的背景に関する資料から正典化とか現代における受容の資料までいろんな解説が収録されている。