留学中、実家に置いておいた大量の本を新しい研究室に送らないといけないということで毎日本を荷造りしているのだが、はっきりいて詰めても詰めても本が出てきて、今の心境はこんな感じだ。
やる気がどんどんなくなってきたので、ちょっと研究室に送る本を選別するため、「英文学者の研究室に最低あるべき本20冊(原典編)」をやってみようと思う(なんでもかんでも研究室に送ってしまうと大変なことになるから最低限のものを…)。基準は、とっさの時に手近に必要になりそうなテキストである、ということ。原著は最近はグーテンベルグで確認できたりするのだが…(後でスタンダードエディションを見ないといけないんだけど)。とりあえずブリテン諸島文学15冊、北アメリカ文学5冊選んでみた。
○ブリテン諸島文学
1. シェイクスピア全集
これは全部ないとまずいのだが、なんかある戯曲は複数の版で持ってるのに他のはどっかに消えていたりする。前は大学のデータベースでアーデン版を使えたんだけど今はアクセスなくなったし…アーデン版の一番新しいやつで揃えたい。
Delmar
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2. ジェーン・オースティン『プライドと偏見』
↓これはなんか修士の時に使ってたボロいリサイクル本が判読不能の単語帳つきで出てきた。
Penguin Classics
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3. オスカー・ワイルドの全集
↓ワイルドの全集って一巻本で手に入ったりする。
HarperCollins (UK)
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4. シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』
ブロンテの姉のほう。
5. エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
ミス・ブロンテ!ミス・ブロンテ!っていう呪文があったりする。
Oxford University Press (Japan) Ltd.
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6. ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』
英語で書かれた数少ない大人のための小説のひとつ、だったっけ?
Oxford Univ Pr (T)
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7. トマス・ハーディ『テス』
これ、悲惨すぎて最期まで読み通したことないんだが…
8. ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』
花は自分で買いに行く!!
Oxford University Press
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9. サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』
ゴドー、見るのは面白いけど読むのつらい。
10. ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』
これは世界中の国の英文学科でテキストとして使用されているから。
11. ジェフリー・チョーサー『カンタベリ物語』
粉屋の話とか…
12. ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』
ホラー!ホラー!
13. ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』
この間出た新訳、早く見たい。
Oxford University Press (Japan) Ltd.
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14. ヘンリー・フィールディング『トム・ジョーンズ』
抱腹絶倒。
15. カズオ・イシグロ『日の名残り』
「信用できない語り手」について教えるならブリテン諸島文学だとコレが定番だよね?
Faber & Faber
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○北アメリカ文学
16. ハーマン・メルヴィル『白鯨』
読んだことないよ!アメリカ文学だから読む機会がなかったんだよ!
17. ナサニエル・ホーソーン『緋文字』
高校生の時に読んでよくわからなかった。
18. ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
修士の時に読んでよくわからなかった覚えが…
Vintage (1991-01-30)
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19. マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
これは面白かった。
新潮社
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Anchor (1998-03-16)
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20. カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』
ヴォネガットが一冊は書斎にないと、正気の人間とは認められない。
いやなんか読んだことない本が出てきたし、私はアメリカ文学を全く理解してないみたいだし、結局持ってない本ばかりで買わないと行けないから余計本が増えるだけじゃないか!せっかく引っ越しの選定のために考えたのにカオスが広がるだけじゃんか…うわあああ書斎にあるヴォネガットの本を数えて落ち着くんだ…