音楽映画ベストテン - Commentarius Saevus

　id:washburn1975 さんの「音楽映画ベストテン」に参加する。一応、自分で縛りをもうけた。

・「ミュージカル」とか「オペラ」に分類されそうなものは避けた。ミュージカルは音楽で語る映画だが、必ずしも音楽についての映画ではないと思うため。
・ダンスとか総合舞台芸術についての映画は入れなかった。『ムーラン・ルージュ』とか『バーレスク』、『ジプシー』、『リトル・ダンサー』みたいな映画は音楽だけじゃなく、総合芸術についての映画だと思うので。
・音楽ドキュメンタリーも外した。本当は『ワン・プラス・ワン』とか『グラストンベリー』を入れようと思ったのだが、なんか違う気がして…

1. 『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(別タイトル：『ハード・デイズ・ナイト』、リチャード・レスター監督、1964年)
　世界で一番美しい音楽が鳴って世界で一番美しい男性が四人出ている映画である。高校生の時に旭川の映画館で二週間だけリバイバル上映があったので、ひとりで見に行ってポスターを買って帰ってきた。

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2. 『ベルベット・ゴールドマイン』(トッド・ヘインズ監督、1998年)
　これも高校生の時にわざわざ札幌の映画館まで行って見たのだが、たぶんこれが私のロックスター観を規定してる。複数の音楽が一度に鳴る演出とか、音もすごい工夫してある。

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3. 『スパイナル・タップ』(ロブ・ライナー監督、1984年)
　実は私は『スパイナル・タップ』についてのウェブサイトを作ろうとしてHTMLを勉強したのだが結局サイトを作れなかったという黒歴史がある。

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4. 『ウェインズ・ワールド』(ペネロープ・スフィーリス監督、1992年)
　あのさ、音楽好きなストレートの女子だったらきっとウェインみたいなボーイフレンド、欲しくない？ああいう、同じ芸術やってるのに彼女の芸術活動に嫉妬しないボーイフレンドって理想的でしょ？

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5. 『スクール・オブ・ロック』(リチャード・リンクレイター監督、2003年)
　ジャック・ブラックを見ているだけで眼福だった。

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6. 『ザ・コミットメンツ』(アラン・パーカー監督、1991年)
　バンドがどんどん上手になっていくけど気持ちは離れてバラバラに…というのをとてもうまく描いている映画。私の好きなアイルランドの作家、ロディ・ドイルが原作を書いていて、すごく地域色がある。ミュージカル版も舞台で見た。

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7. 『タイムズ・スクエア』(アラン・モイル監督、1980年)
　十代の精神疾患とか大人の権威主義とかいろいろ真面目なテーマを扱っているのだが、後味は爽快なバンド映画でレズビアン映画である。

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8. 『ランナウェイズ』(フローリア・シジスモンディ監督、2010年)
　配給会社がつぶれたせいでいろいろ不幸なめにあった映画だが、クリステン・スチュワートとダコタ・ファニングが実在のランナウェイズを好演するバンド映画である。百合映画でもある。

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9. 『ワイルド・パーティー』(ラス・メイヤー監督、1970年)
　カルトクラシックス、キャンプ映画として有名なバンドものである。史上最もヒドい映画候補作と言われるカルト映画『哀愁の花びら』のパロディともオマージュともつかない作品だが、たぶん全然、そっちより出来が良い(意図的に過剰な演出を狙って全部うまく落としている)。ガールズロックバンド、キャリー・ネイションズを主人公に、セックスと暴力満載で狂った音楽業界を描いた作品である。