イマイチなドキュメンタリー~『ROLLING STONE ブライアン・ジョーンズの生と死』

 『ROLLING STONE ブライアン・ジョーンズの生と死』を見た。ローリング・ストーンズの初期メンバーで、自宅プールで急死したブライアン・ジョーンズに関するドキュメンタリーである。

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 全体的にけっこう音楽ドキュメンタリーとしてはイマイチだと思った。全体的に初出箇所で関係者のフルネームが出てこなかったりとか、既にこの時代の音楽シーンについて知識がある人向けで、あまりわかりやすい作りではない。前半はブライアンの音楽的業績やカリスマ性についてなのだが、ちょっと持ち上げすぎな気がする。とくにしょっぱなからブライアンが英国ロックで最も見た目の点でカッコ良くて影響力があったミュージシャン…みたいな褒め方をするところがあるのだが、個人的に「いや、見た目だけならデヴィッド・ボウイのほうが…」とツッコんでしまった。音楽的にも、ブライアン・ジョーンズに独創的な才能があったのはたしかだろうと思うのだが、ちょっと大げさに褒めすぎている気がする。後半はジョーンズ殺人説陰謀論にツッコんでいく感じで、あまり面白いと思わなかった。