シロンスク博物館ツアー

 ウィキマニアで参加者向けにシロンスク博物館のガイドツアーがあったので参加してきた。美術館と歴史博物館を兼ねたかなり大きな博物館である。

シロンスク博物館はもともと炭鉱があった場所に建っており、シャフトタワー遺構が敷地内に保存されている。

中はこんな感じ。

シロンスク地方の宗教美術の展示。

現代アート

炭鉱の入り口のレプリカ。ここからカトヴィツェを中心とする上シロンスク地方の歴史についての展示がはじまる。

炭鉱労働者の記念品などの展示。

これも炭鉱を模している。

 

カトヴィツェの富豪カロル・ゴドゥラの養女ヨハンナについての説明。子どもがいなかったゴドゥラは労働者の娘で自分をまったく怖がらなかった幼いヨハンナを気に入って養女にし、ヨハンナは受け継いだ財産をさらに増やしてシロンスク初の女性実業家と呼ばれるようになったそうだ。

伝統的な結婚式についての展示。貧しいカップルは昔はこういう紐を結婚指輪のかわりに使っていたそうだ。

この地域の民族衣装


シロンスク地方の帰属が決定したときのパレードのアーチを模したものだそうだ。

社会主義時代の独身者寮だそうだ。

昔の家や車などの展示。

これは1980年代初頭に「連帯」の運動が戒厳令で弾圧された際に死亡した人を祈念する展示。昔風の引き出しを開けると亡くなった人の紹介が入っている。

 この他に絵画もたくさんあり、炭鉱労働者による絵画の展示などもある。帰属をめぐっていろいろいざこざが続いたシロンスク地方の歴史がよくわかる博物館で、炭鉱関連の展示品もたくさんあり、なかなか見応えがあった。