マンチェスター(7)帝国戦争博物館北館

 マンチェスターには帝国戦争博物館の北館がある。帝国戦争博物館はロンドンなどにも大きな博物館があり、かなり大規模なコレクションを持っている。

 メインの展示室はこんな感じで、かなり広いスペースに主に第一次世界大戦以降の戦争に関する展示がある。壁は個別の特集展示、真ん中は大きな機械とか乗り物とかの展示である。特集展示はだいたい歴史順に並んでいるが、時代をまたぐテーマ展示もある。

メイン展示室はこんな雰囲気。

911テロの残骸だそうだ。けっこう大きい。

 基本的に第一次世界大戦関係のものがかなり多い…というか、英軍関係の死者は第二次世界大戦より第一次世界大戦のほうが多いので、それを反映して第一次世界大戦に力を入れた展示を行っている。大き示室全体をスクリーンががわりに使い、時間を決めてピーター・ジャクソンの『彼らは生きていた』の一部などを使った映像上映をやるという試みも行われていた。

塹壕の案内板。塹壕のにおいの展示とかもある。

これは第一次世界大戦の時にカナダで選挙があり、兵士が投票するために急遽ヨーロッパの戦線に設置された投票所のサインだそうだ。

 もちろん第二次世界大戦関係の展示もある。

第二次世界大戦期に日本の捕虜になった軍人に関する展示。

女性と戦争についての展示もある。軍人や後方支援から平和運動までいろいろとりあげられている。日本の平和運動も扱われていた。

イギリスでは有名なイーディス・キャヴェルについての展示。

戦争捕虜などの記憶に関する展示。

 この大きな展示室以外に特設展がある。特設展は大きいスペースと小さいスペースで二種類やっていた。

メインの特設展は北アイルランド紛争についてである。

北アイルランド紛争中、子どもたちにうっかり危険物などを拾わないよう警告するポスター。交通安全広報マスコットだったリスのタフティが登場している。

 ここはカフェもけっこう面白かった。

ウールトンパイ。これは第二次世界大戦中に提案された節約レシピとしてよく知られているパイである。

私はここでお昼にランカシャーホットポットを頂いた。悪くなかった。