ウォーターフォード (8) アイリッシュ・ウェイク・ミュージアム

 アイリッシュ・ウェイク・ミュージアムに行って来た。ウェイク (Wake) というのはアイルランド特有のお通夜の習慣である。かつての高齢者用救貧院を改修した建物で、死とそれにかかわることがら(病気、高齢、葬儀、形見など)を展示している。中はガイドツアーで回るのだが、ガイドさんがけっこういろいろ詳しく町の歴史にからめてアイルランドの死に関する習慣について教えてくれる。

外にかつてはここが救貧院「神の人々の家」だったということを示すプラークがある。基本的にここは弱った高齢者が入ってくるところで、入居者は長くは生きられないので、町の人たちは「神の待合室」と呼んでいたらしい。

外にあるミュージアムの看板。砂時計がイイ趣味してる。

中はこんな感じ。

アイルランドでは、死者が出ると窓を開けて鏡を覆うらしい。魂が混乱せずに出て行けるようにするためだそうだ。

お通夜はとにかく飲み食いするので、こんな感じになるらしい。

いかにもアイリッシュな死の手引き。『ビートルジュース』に出てきそうだ。

ウェイクは酒を飲んで騒いで若い男女が出会うきっかけになるので、神父様方は気に入らなかったらしい。実際、ウェイクで出会って結婚する男女もいたそうだ。