スピード感あるひとり芝居~Welcome to Ireland: Meltdown of an Irish Tour Guide

 Welcome to Ireland: Meltdown of an Irish Tour Guideヴァイキング劇場で見てきた。これは役者のジャック・ウォルシュの実体験にもとづくひとり芝居である。70分くらいで、長めのスタンダップコメディみたいな感じもする。

 ウォルシュは『ノースマン 導かれし復讐者』とか『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』にも小さい役だが出ているそうなのだが、役者だけでは食べていけなくてダブリンのツアーガイドをしていたことがあるそうだ。その経験に基づく芝居で、序盤は観光客向けツアーのあるあるネタなどである。中盤以降はけっこう大変なことになり、1日いくつもツアーをこなしていたものの、そんなにお金に余裕があるわけではなく、ひょんなことから住むところがなくなり、さらにガンまで発覚してえらいことになる…という悲惨な展開なのだが、スピード感のある作品で、笑えるところもたくさんある。こんなところにもアイルランドの住宅問題が…と思って見ていたのだが、皮肉なことにガンになったせいで(?!)住居支援につながり、高齢者など向けの福祉住宅みたいなところに住めるようになったらしい。