さて、朝早くロンドンを出てユーロスターでブリュッセルに到着。さっそく王立美術館へ。
とりあえずはブリューゲル一族の絵を堪能せねば。
イカロス!イカロスはどこだ!!
毒毒シャガールみたいだな。
…なんていうか、基本諷刺マンガである。
もちろんブリューゲルだけではない。
女子会。
これ、公民権運動の絵だといったら信じちゃいそうなくらいモダンだがルーベンスかなんかの絵だった。びっくり。
コルセットの仕組みがよくわかる!
なんかこの中世画、変態的だ。
同じ敷地の隣にあるマグリット美術館にもいってきたのだがこちらはほとんど撮影禁止だった。ただやっぱりマグリットすごいと思ったな…ただ、あれだけマグリットの絵をたくさん見ると、ああいうふうに日常生活のありふれた光景をちょっとだけひねって「あれ?」みたいにしている感じの絵をシュールリアリズムといっていいのか若干疑問に思えてしまった…むしろああいうクールで日常生活に根ざしたスタイルというのはアンディ・ウォーホルみたいなポップアートに近いんじゃないだろうか。マグリットはダリやキリコみたいにドラマティックで熱いシュールリアリズム絵画とは一線を画しているし、我々は純粋にモノだけを見るっていうことはできない、モノからいろいろシステム化された意味を引き出してしまうんだ、ということをいつも念頭に置いているあたりは一種のキャンプだと思う。