Susan Kattwinkel,ed. Audience Participation: Essays on Inclusion in Performance

 Susan Kattwinkel,ed., Audience Participation: Essays on Inclusion in Performance (Contributions in Drama and Theatre Studies), (Praeger, 2003)を読んだ。

 

 演劇の観客の参加に関する論文を集めた論文集なのだが、'Inclusion'というタイトルからわかるようにかなり舞台をやる人目線の論文が多くてそこがちょっとなぁ…観客のデータをとるのは大変なので演者側の工夫にくっついて分析する、というのはやりやすいししょうがないとこもあると思うのだが、正直演者の工夫だけ見てても観客のことはわからないと思うのである。18世紀のロンドンの観客を扱った論文とかは客側の史料も使っていていいのだが、現代となるととことんやる人目線になってしまうのはいただけない。