死んだフリしても、死んでない~『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』

 『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』を見てきた。バンドのL7についてのドキュメンタリーである。キックスタータークラウドファンディングやってた時から応援していた映画プロジェクトである。

www.youtube.com

 全員女性で政治的にも音楽的にも先端的だったL7がどういうところから出てきたバンドだったか、いかに革新的だったか、そしてとても高く評価されていたのにいかに全然儲からなかったかを描いている。タイトルにもなっている「プリテンド・ウィ・アー・デッド」をはじめとする良い曲を出したしっかりしたバンドだったのだが、利益があまり出ず、燃えつきたみたいになってしまってバンドメンバーがどんどん辞めていく終盤は、このバンドがあげた目覚ましい業績を考えるととても悲しいものがある。でも、ファンのおかげでこの映画ができて、再結成ツアーまで行われたというのは少しだけ明るい終わり方だ。死んだフリ(プリテンド・ウィ・アー・デッド)の曲が代表曲でも、L7のスピリットは死んでない。