悪くはないが、とくに良くもないような…『Shakespeare’s R&J〜シェイクスピアのロミオとジュリエット〜』

 『Shakespeare’s R&J〜シェイクスピアのロミオとジュリエット〜』を見てきた。ジョー・カラルコによる『ロミオとジュリエット』の脚色で、カトリックの男子校を舞台に、4人の男子生徒がこっそり『ロミオとジュリエット』を演じるというものだ。

 脚色の発想は良いし、とっかえひっかえいろんな役を演じる役者陣の演技とか美術とかも悪くはないのだが、全体的にちょっと展開が地味というか、もっとどぎつく派手にやったほうがいいのでは…と思うところもあった。演技をするうちにエスカレートして本当にいじめみたいになったり、ふざけて芝居がヘンになったりするところがあるのだが、このへんが少々半端な感じがする。演出の問題なのか、脚色が地味なのかはちょっとわからないのだが、まあ普通だなという印象だった。最後に紙がパラパラ降ってくるあたりの演出は良かった。