ギャラガー家のポール、音楽業界で一番なりたくない立場だ~『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』

 『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』を見てきた。オアシスを辞めてからのリアム・ギャラガーに関するドキュメンタリーである。

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 オアシス後のリアムがどうやってどん底から抜け出してキャリアを復活させたかという話である。オアシス解散からニコール・アップルトンとの離婚に至るあたりは、たまに良いときはあってもかなりどん底の時期が多かったようだ。ドキュメンタリーの取材を受けているリアムは、音楽を作っている時は楽しく元気そうだし、演奏中は相変わらず昨日バンド始めた男の子みたいな歌い方なのに、オアシス解散や離婚についている回想してる時は数分話しただけで数年老けたみたいな表情になっており、いかに大変だったか想像できる。

 また、このドキュメンタリーにはギャラガー兄弟のうちノエルでもリアムでもないポールがけっこう出てくる(よく知らなかったのだが、もうひとり兄さんがいたらしい)。これがえらく大変な立場だ。ポールはとくにオアシスにかかわっていないらしいのだが、リアムはノエルとケンカ別れした後、しょっちゅうポールに頼っていたらしい。どん底の時のリアムはポールにいきなり電話をかけてきて、今から飛行機に乗って逃避行の旅に出ようとか言ってきたらしい。音楽業界で最もつきたくない立場だ…