50年代が舞台の楽しいプロダクション~ストラトフォードフェスティバル『ウィンザーの陽気な女房たち』(配信)

 ストラトフォードフェスティバルの『ウィンザーの陽気な女房たち』を配信で見た。アントニ・チモリーノ演出の2019年の上演を記録したものである。

www.youtube.com

 大変カラフルな1950年代風のインテリアが特徴である。フォード夫人(ソフィア・ウォーカー)とペイジ夫人(ブリジット・ウィルソン)はすごくオシャレでカラフルな衣装を着ている。陽気な女房たちがフォルスタッフ(ゲライント・ウィン・デイヴィス)から来た恋文を見せ合ってイタズラを企む美容院とか、フォード家の寝室とか、いちいち内装が可愛らしい。

 一方で結構ドタバタした下ネタが多い…というか、牛の糞らしいものに突っ込んでしまうとか、わりと汚い系の下ネタが多い。フォルスタッフが洗濯籠に突っ込まれるくだりもけっこう汚そうだし、洗濯籠が全然持ち上がらないとか、わりと視覚的に面白おかしいところがたくさんある。洗濯籠のくだりは二回あるのだが、二回目では明らかにフォード家の男衆が持ち上げたくなさそうで、ここも笑えた。