内容はともかく、舞台の様子がよくわからない…REBORNプロデュース『から騒ぎ』

 REBORNプロデュース『から騒ぎ』を配信で見た。

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 全体にケネス・ブラナー版の影響がありそうな演出で、手堅くまとめている。背景に太陽、両端に木があり、あんまり隠れるところのない舞台で、中盤の立ち聞きの場面はこの木が使われている。レオナートの弟アントニオが女性になっており(柴田恵子)、ドグベリー他ずっこけ警備隊の面々も女優が演じている。

 ただ、撮影がどう考えても役者に寄りすぎて、舞台の様子があまりよくわからない。立ち聞きの場面とかは聞いているベアトリス(君島久子)やベネディック(パク・バンイル)の表情を同時に見せないといけないはずだと思うのだが、異常にカメラが役者に近づいていて、やたらと早い切り替えで処理しようとしている。ダンスもけっこうある舞台なのだが、踊りの場面も寄りすぎで全体の雰囲気がつかみづらい。あと、カメラが寄る時に微妙に揺れるところがあったりするのもあんまり良くないかもしれない。もうちょっと舞台全体がわかるように撮ってほしいと思った。