出入り口を間違えるジェイソン・ステイサム~『オペレーション・フォーチュン』(試写)

 ガイ・リッチー監督の新作『オペレーション・フォーチュン』を試写で見てきた。

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 イギリスのコワモテスパイ、オーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)は休暇中のところ、急に呼び出され、何だかよくわからない謎のやばいものについての新しい任務を押しつけられることになる。武器商人グレッグ(ヒュー・グラント)に近づいて謎のやばいものに関する情報を得るべく、ハリウッドスターのダニー(ジョシュ・ハートネット)を引き込んで作戦を開始する。脅迫されて渋々ながら作戦に加わったダニーだったが、グレッグとすっかり親しくなり…

 「こういうのでいいんですよ」みたいな楽しいスパイアクションものである。『コードネームU.N.C.L.E.』風なアクション映画をいつものリッチー組でやりました…みたいな感じで、いろいろ話が緩いところはあるが気楽に楽しめる。立ち上がりが妙に早くて続編みたいにポンポン進むのでちょっと説明不足だと感じられるところもあるのだが、ステイサムをはじめとするキャスト陣が謎の説得力で話を前に進めてくれる。ジョシュ・ハートネットがけっこういい役で、ちょっと『マッシブ・タレント』風味の展開もある。

 なお、私は初めて行く試写会場でこの映画を見たのだが、出入り口が2箇所あって完全に間違えて入ってしまい、業務用通路みたいなところを通って試写室に行くハメになってしまった(建物を管理している方、ご迷惑をおかけして申し訳ない)。ところが映画の中でも大事なところでステイサム演じるフォーチュンが出入り口を間違えて問題を起こしていた。このため、変なところで今シーズントップレベルで共感できる映画になってしまった(???)。