あまり歴史的正確性にはこだわらないエクスプロイテーション娯楽映画~『ウーマン・キング 無敵の女戦士たち』(配信)

 ジーナ・プリンス=バイスウッド監督『ウーマン・キング 無敵の女戦士たち』を配信で見た。19世紀のダホメ王国に実在した女性軍団(『ブラックパンサー』のドーラ・ミラージュのモデル)を扱った映画である。

 歴史ものなのだが、あんまり歴史的正確性にはこだわっていない…というか、奴隷制その他についてはかなりいい加減でちょっと美化もあるようだし、作りもヴァイオラ・デイヴィス演じる将軍ナニスカをヒロインとするレイプ・アンド・リベンジ映画で、歴史ものとはいいつつエクスプロイテーション娯楽映画みたいな作品である。ちょっとメロドラマチックな展開といい、ブラックスプロイテーション映画みたいな雰囲気で、そういう態度で見るとかなり面白い。たぶん『300』とかその系統の作品として見るべきなのだろうと思う。