なお、ニコラス・ピット演じる小ピットはいつもむっつりしていて暗そうで酒が手放せない男なのだが、ピットにひっかけたジョークが劇中にあり、これはかなり字幕が苦戦していた。ジョージが快方に向かったことを示す場面で、前の小便は青かったのに今回は黄色くなった、と召使いが溲瓶を比べて話すところがある(ジョージの尿が青かったとかいう噂があり、そのせいで原因としてポルフィリン症が疑われたが、今は躁病とか別の精神疾患のほうが有力候補らしい)。ここで召使いが"Piss the elder"と"Piss the younger"だと言うところがあるのだが、これは小ピットが"Pitt the Younger"、お父さんの大ピットが"Pitt the Elder"だということに引っかけた音のジョークで、めちゃくちゃ訳しにくい。耳で聞くとすごくおかしいのだが、字幕はふつうに意味をとっただけになっていた。