ハングオーバー〜史上最悪のナイトアウト

 さて、29日の夜は調査も無事終わり、ゆっくり芝居でも見に行こうということでのどかなナイトアウトをするつもりだった…ところ、トラブル続発で今までにない悲惨な結果となってしまった。

 とりあえずはデューク座というところでジョン・フォードの『心破れて』を予約し、チケットを引き取った後あまり時間もなかったのですぐ側にあったChevysという超ベタな感じのメキシカンレストランに入ってみた。
 内装がすでにヤバい。

 で、ラズベリーレモネードとエンチラダを注文。
 これがエンチラダ。私はエンチラダが大好きなのだが、これは皮の部分トルティーヤというよりはゴムだった。あとチキンエンチラダなのにソースがアメリケーヌ?っぽい味でちょっとわけがわからなかった。まあ、一言で言うと不味いということである。

 ラズベリーレモネード。のはずが…

 お酒を飲む方はこのグラスの形でピンときたと思うのだが、なんかレモネードのわりに酸味が少なく苦い。おかしいなと思ったのだがのどがかわいていたのでつるんと全部のんでしまった。ところが飲み終わったぐらいからなんか目が回ってくる。
 …お勘定を見たところ、なんとラズベリーマルガリータだった!!
 とりあえず猛然と抗議したのだが、だんだん酔いが回ってきてものすごく気持ち悪くなってきた。一応、マルガリータのお勘定はなしにしてもらえたのだが、クレジットカードで支払った後、カードをしまおうとバッグを探したらなんど中に財布が入ってない。もうろうとする頭で店員に"Where's my purse... where..."などと聞き回ってやっと発見。すぐ隣の劇場に駆け込む。
 劇場は十五分遅れで場面転換の時に入れてもらえたが、座席につくと安心して酔いが完全に回ったのか、ものすごい悪寒と寒気と死ぬんじゃねーのこれというような激しい動悸とわけのわからない感覚増幅(飲むと共感覚が増える人がいて、たぶん私も自分が悪酔いしやすいのは共感覚に関係があるとにらんでいる)に襲われ今にも吐きそうに。途中でお手洗いに駆け込んだが結局異常に気持ち悪いだけで吐けず。
 トイレから出て顔を洗っていると、あまりにも顔色が悪いのを心配した劇場職員の方がお水を持ってきてくれた。キンキンに冷えたペットボトルの水でどうにか正気を回復。気持ち悪いので帰りますと言ったら職員さんにタクシー呼びますかときかれたのだが、タクシーの中で吐くよりゴミ箱のある道端で吐いたほうがまだマシと判断し、歩いて帰ることに。
 帰り道のことはなんかあまり覚えてないのだが、どうもサバイバーのEye of the Tigerを超テキトーな歌詞で歌い続けていた気がする。とはいえ無事ホテルまでたどり着き、水を飲んで夜風にあたったせいでやや気分の悪さも改善したので、そのままたくさん水をのんで寝た。まったくひどいナイトアウトだった!お芝居のチケットも無駄になったし。