ニューヨーク公共図書館パフォーミングアーツ図書館、「プロモーションの誕生〜サイレント映画時代における映画パブリシティの発明」

 さて、ニューヨークについて翌日はニューヨーク公共図書館本館でサードフォリオを見せてもらう予定…が、なんか司書さんのミス?で本が29日の日付で請求されていたため翌日出直してくることに(閏年で時空が歪んだのか?)。そういうわけで予定を変更して本館ではなく、舞台芸術・映像に関する資料に特化した専門図書館としては世界有数のものであるニューヨーク公共図書館パフォーミングアーツ図書館を訪問することに。

 リンカーン・センターの一等地にある。

 誰でも入れてワイヤレスが無料、図書館カードを持って無くても利用可。パフォーミングアーツ関係の書籍のみならず、音源や映像資料も多数所蔵。

 ここではとくに請求したい本はなかったのでゆっくり館内を見てまわり、「プロモーションの誕生〜サイレント映画時代における映画パブリシティの発明」(The Birth of Promotion: Inventing Film Publicity in the Silent-Film Era)という特設展示を見た。この特設展示はサイレント映画時代のポスターやチラシ、ブロマイドなどのエフェメラや新聞・雑誌記事の類、映画関係の手稿類をかなりたくさん展示しており、映画黎明期にアメリカの映画人がどうやって映画を宣伝していたのか、どうやってスターのパブリックイメージを作っていたのかということがよくわかるようになっている。保存状態も良いものが多く、かなり面白い展示だった。
 これだけの専門資料センターがメトロポリタンオペラの隣という一等地にあって誰でも使え、しかも私立だ(公共図書館というのは誰でも使えるってことで公立というわけではない)というのはびっくりである(補助金はもらっているようだが)。しかし演劇専門の図書館とはやっぱりうらやましいなぁ…