さて、ハリウッド衣装展のあと、この間陸軍博物館で発見したインドでトラに食われる英国人の置物の拡大版があるらしいというのでV&Aのインドコーナーで見てきた。
でかい…首のあたりがやけにリアル。
18世紀末、インドの有力な王であったティープー・サルタンの屋敷にあったもので、中に音を出す仕掛けがあってクランクを回すとトラの吠え声や男のうめき声が出たり、男が手を動かしたり、あとなんかオルガンとして演奏もできるらしい。サルタンが英国との戦いに敗れて戦死したあと、東インド会社の手に渡り、イギリスに持ち込まれたとか。南インドの職人の手工業の傑作らしい。政治的にはもちろんトラ=サルタンで、英国人なんかぶっとばしてやる、という王のやる気を示すものである。18世紀末から現在にいたるまで、英国人の想像をくすぐってやまない作品だそうな。これについての単著まで出ており、V&Aのショップで販売されてる。
血まみれの工芸品を見たあとは展示替えしたらしいファッションギャラリーなどもちょっと見てきた。
現代の衣装はウエストウッドが多い感じ。