第9回表象文化論学会大会で「知/性、そこは最新のフロンティア:人工知能とジェンダーの表象」パネルを組織します

 7/5(土)-6(日)に東大駒場キャンパスで実施される第9回表象文化論学会大会にて、「知/性、そこは最新のフロンティア:人工知能ジェンダーの表象」パネルを組織します。

パネル6:知/性、そこは最新のフロンティア:人工知能ジェンダーの表象  コラボレーションルーム3
・電子の時代のピュグマリオン:ポストヒューマン技術のジェンダー化をめぐる文化的想像力/小澤京子(首都大学東京
人工知能ジェンダーは必要か:ソーシャルロボットとしてのAIと被行為者性の観点から/西條玲奈
・挑発的なサイボーグであるために:「もはや誰も人間ではない」世界に生きるためのポリティクス/飯田麻結(東京大学
【コメンテーター】大橋完太郎(神戸女学院大学
【司会】北村紗衣(武蔵大学

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 パネル実施のきっかけは例の人工知能学会表紙問題ですが、むしろ今月末にスパイク・ジョーンズの『Her』が公開されることもあり、そこまで表紙問題にとらわれずに広く人工知能ジェンダーの表象を分析したいと思っています。タイトルはもちろん『スター・トレック』の「宇宙、そこは最後のフロンティア」のもじりなわけですが、このへんの記事にもあるように最近、知性とか自由意志とかのほうがSF的想像力の最前線なんじゃないかなーと私自身が疑っていたところもあるので(これは今年いままで私が見た中ではダントツに面白かった『ワールズ・エンド』とかも含めて考えていたことですが)、そういう方針でパネルを発展させたいと思っています。


 実は人員を集めるだけでむちゃくちゃ大変で開催が危ぶまれたりしたのですが、多分野の人が集まって良かったです。いやしかしパネルを組織するのは二度目なのですが、とにかく参加者をリクルートするのが大変ですね…人気ありそうなテーマだからすぐ揃うだろうとか思ったら大間違いです。


 なお、当日の発表についてはあとで記録集としてまとめ、前回の『共感覚の地平』パネル同様、電子書肆さえ房の責任で、アウトリーチ用の無料学術電子出版物としてリサーチマップ、グーグルブックス、各種リポジトリ等で配布する予定です。


 初日は無料、パネルがある7/6は非会員だと1000円がかかりますが、気軽にご参加下さい。私はアイコンのみどりのクマの形態ではなく、ドクター・フーのTシャツを着た人間型のクリーチャーとして参加しています。