アムステルダム最終日は海事博物館へ。
ここは海事だけではなく、オランダの歴史に関する様々な展示を行っており、かなり見応えがある。
これは地図などの展示。
銀器など。タッチパネルで解説が見られるようになっている。
海の絵コレクション。
航海用の機器類。
航海の写真。これはイヌ。
昔の人が海でやったイタズラの写真。
船の装飾展。
鯨の展示。
これは鯨の口の中の模型。
鯨のペニスだそうな。
室内展示だとこれ以外に「黄金時代で会いましょう」という展示があり、これは非常によくできていた。薄暗いところに並べられた物品+映像中心であまり写真にとれなかったのだが、とくに映像展示がすごくよくできている。基本的に、17世紀のオランダの人々(富裕な町人や船乗りなどから、ウィリアム・テンプルみたいな海外から来た外交官や奴隷の女性アミンバまで)を再現映像として登場させ、史料にもとづくナレーションなどで当時の状況を説明したあと、最後に登場人物が17世紀オランダ絵画をちょっとひねった静止画に入って終わり、というものである。たとえば奴隷としてアムステルダムに連れてこられた女性アミンバは大変な苦労のあと、プランテーションに送り返されるのでは…という不安を抱かざるを得ない状況になったところでフェルメールの「牛乳を注ぐ女」そのまんまの絵になって終わる。とても気が利いていると思った。
屋外にも展示がある。これは東インド会社の船「アムステルダム」。
あまり海のことを知らなくても楽しめる濃い展示だった。見せ方もうまい。