地味な歴史映画〜『画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密』

 『画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密』を見た。

 フランスでテレビドラマとして放映されたものを日本で劇場公開したそうで、全体的に地味な感じがするのはそのせいか…と思った。印象派の画家として今でも人気のあるベルト・モリゾの人生を描いたもので、女性画家に対する偏見、ベルトと姉のエドマの親密さなど(ベクデル・テストはパスしてると思う)、フェミニズム的視点がきちんと入っているのはいいが、ちょっとマネとの関係の描写(戦争中のベルトの心配とか)に力を割きすぎているように思った。ロリアンの美しい風景などは良いのだが、全体的に地味でちょっと盛り上がりに欠ける印象が否めない。