ヨークシャ(3)ファウンテンズ・アビーとスタッドリー王立公園

ハロゲイトからバスを乗り継いで45分くらいのところに、ファウンテンズ・アビーとスタッドリー王立公園という世界遺産がある。
 ファウンテンズ・アビーは中世のシトー会の修道院跡なのだが、ヘンリー八世によって解体され、今はすっかり廃虚になっている。

 とにかくデカい。


 超サブライムロマン主義者垂涎の廃虚である。
























 このすごい修道院が内輪もめのせいでできたというのだから笑える。

 ポーターズ・ロッジ。ここにはシトー会についての展示がある。





 僧服を着て修道士ごっこもできるらしい。

 ファウンテンズ・ホール。ここには英国ルネサンスの時期に住んでいたマロリー一族についての展示がある。




 ホールの外のハーブガーデン。馥郁たる香りが。



 修道院の水車小屋。

 中世の水車小屋がここまで残っているのはヨーロッパでも貴重な例らしい。




 そしてここにはバカでかい庭園がある。ファウンテンズ・アビーもすごい規模だが、庭園はそれに輪をかけて大きい。18世紀頃からこつこつ作られた庭らしく、こういう川や泉を生かした大きな庭が広がっている。






 庭にはちょこちょこ建築物があり、それを使ってジョージアン文化にヒントを得たアートの展示も行われていた。



 これは「サプライズ・ビュー」と呼ばれている場所で、気に囲まれた坂に突然、見晴らしの良い場所が出現する。別名「アン・ブーリンの座」と呼ばれているらしいのだが、別にアン・ブーリンはここに来てなくて、この首なしの石像があるからそういう名前なんだとか…


 庭園の外に聖メアリー教会という小さな教会もある。




 ファウンテンズ・アビーとスタッドリー王立公園はとにかく大きいので、時間をとってゆっくり行くのをおすすめする。私はバスの時間(リポンから一時間半〜二時間に一本しかバスが出てない!)関係で二時間しかいられなかったが、それだとハイライトを見ておしまいという感じで、ピクニックや悠々散策は全然できない。