今年は今までなんとなく見ないで過ごしてきてしまった映画をちゃんと見ようと思う。私が行ってた学科はかなり映画を研究している人がいたのだが、基本的に自分の専門ジャンルの映画しか見なかったりするので、映画が専門の大学院生でも『サウンド・オブ・ミュージック』や『風と共に去りぬ』や『カサブランカ』などを見ていなかったりする人がいる。私みたいに映画を専門に研究していなければ推して知るべしである。さらに、これは世界的にそうらしいのだが、基本的に映画ファンって「遠くのもの」に憧れていることが多いので、若い頃は自国の名作とかをあまり見ておらず(イタリアの映画少年や映画少女はあんまりフェリーニを見なかったりするし、フランスの映画少女や映画少年はルノワールとかを見なかったりするらしい)、私も日本の映画を全然見ていない。と、いうことで、今まで見ないで過ごしてきてしまった名作がたくさんある。一応、思いつくままにリストしてみた。
・『燃えよドラゴン』
たぶん今までブルース・リーの映画をちゃんと最初から最後まで見たことが一度も無い。というか『マトリックス』をはじめて映画館で見るまで、ほとんどアクション映画、とくにシリアスなアクション映画を見ないできたので(十代の頃はコメディとロマンチックな映画が好きだったもんで)、このへんごっそり抜けてる。
・『ダイ・ハード』シリーズ
どれか一本くらいはテレビで見たような気がするのだが、全然覚えていない。
・ロメロのゾンビシリーズ
ウィキペディアにこんな記事を作ったわりにはちゃんと全部見ていない。これもたぶん一本くらいはテレビで見たはずなのだが、どれを見たかすらよく覚えていない。もともと私は昔からヴードゥー呪術とかが出てくる古風なゾンビが好きで、最近の感染症っぽいゾンビはあまり好きで無かった。
・『ゴジラ』
怪獣映画もほとんど見ていない。『ゴジラ』の第一作くらいは見なければなるまい。
・『道』
なんかああいう、かわいそうな女性を男性が虐待するみたいな映画はできるかぎり避けてきたのだが、いつかは見ないとと思っている。
・『東京物語』
去年はじめて小津の映画を見た。『淑女は何を忘れたか』を見て全然面白く無かったのだが、面白くなかったのは原節子が出てないからだと言われたので、今年は原節子が出ている映画を見なければいけないと思っている。
・溝口健二の何か
一本も見たことが無いと思う。
・『椿三十郎』
たぶん見てない。ただ、子どもの頃悪い人が花札してる映画を親に見せられて、これが『椿三十郎』だったのではないかという気がしている(定かではない)。
・『悪い奴ほどよく眠る』
『ハムレット』が下敷きらしいのに見ていない。
・『プライベート・ライアン』
スピルバーグも戦争映画もあまり好きで無く、見ていなかった。ていうか『シンドラーのリスト』も見ていない。
・『第三の男』
どうも見た覚えが無い。英文学者になるような人なら見てるはずの映画だと思うのだが、なんで見てないんだろ。というかオーソン・ウェルズの出ている映画は見てないものが多いのでちゃんとおさらいしないといけない。
・『ゲームの規則』&『黄金の馬車』
これは皆からきっと面白いと思うだろうから見ろとすすめられているのになぜか見る機会が無かった。
・『残酷女刑務所』&『残虐全裸女収容所』
ひでえ日本語タイトルだが、「パム・グリアの出てる女刑務所モノはけっこう面白い」という噂をきいた。あとジョナサン・デミが若い時に作った女囚映画がすごく面白いらしいのだが、日本ではソフトが出てないようだし、英語版もなんかパッケージになってるやつしか見つからなかった…。
・『シャイニング』
どうも見た覚えが無い。
・『自転車泥棒』
自転車に乗れないので、見たことが無かった。
・『AKIRA』
アニメが苦手で、見たことが無い。
・『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』
上に同じ。見たことが無い。
・『コマンドー』
これは皆で見て分析するイベントをやろうとか言ってる。