終わり方がちょっと…『アガサ・クリスティー ねじれた家』(ネタバレあり)

 『アガサ・クリスティー ねじれた家』を見てきた。

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 同名の小説の映画化である。ギリシア系の大富豪であるアリスティド・レオニダスが殺され、孫娘ソフィア(ステファニー・マティーニ)のかつてのボーイフレンドである探偵のチャールズ(マックス・アイアンズ)が屋敷に呼ばれる。一癖も二癖もある親族たちの中からチャールズは犯人を捜すが…

 

 とくにつまらないというわけではなく、グレン・クローズをはじめとして芸達者な役者陣をそろえて手堅く仕上げているが、同じジュリアン・フェロウズ(『ダウントン・アビー』のクリエイター)脚本のお屋敷ミステリとしては『ゴスフォードパーク』のほうが面白かったような気がする。あと、犯人の乗った車が崖に突っ込んで炎上するところでいきなり終わってしまうというラストはちょっとどうなのかなと思った。そこまで原作を改変しているわけではないのだが、クリスティの作品は、映画にするならもうちょっと余韻のあるロマンティックな場面を付け加えてまとめたほうがよいように思う。ベクデル・テストはレディ・イーディスとジョセフィンの会話でパスする。