ジャンフランコ・ロージ監督『旅するローマ教皇』を試写で見た。
ローマ教皇フランシスコが旅をしながらさまざまなところでカトリックの教えと自分の信仰を伝える様子を撮った作品である。カトリック教会の聖職者による性的虐待事件などもけっこうちゃんと出てくる。他にも平和の訴えや移民・難民の人権尊重、金権主義や企業中心的な資本主義批判、他宗教との融和の重要性など、現教皇の主張がわかるスピーチが多数とりあげられている。実績ある監督が撮ったものなので非常にちゃんとしたドキュメンタリーなのだが、カトリック以外の観客にとって興味があるものかというとそれはまた別…というか、全く信仰の無い私は資料としては興味深いが別に面白いとはあんまり思わなかったので、まあかなり観客を選ぶ作品だと思う。
