ちょっと強引だが、スリリングな作品~『デシベル』(試写)

 『デシベル』を試写で見た。

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 舞台は釜山である。元海軍副長であるカン・ドヨン(キム・レウォン)は、騒音に反応する爆弾を仕掛けたという脅迫電話を受ける。ドヨンは必死で対応に走るが、どうもこの脅迫は以前起こった潜水艦事故に関連しているらしいことがだんだんわかってきて…

 いろいろなパニック映画の先行作をうまく消化した緊張感のあるスリラーで、見ていて退屈はしないしけっこう面白いところは多い。ただ、ちょっと展開が強引なところが気になる。まず、携帯電話で発信ができなくなったドヨンが、人に情報を伝えるのもあんまりやらずに右往左往するのはだいぶ効率が悪いように思った(電話ができなくても人を使って何らかの情報伝達ができるのでは?)。また、ドヨンの妻チャン・ユジョン(イ・サンヒ)が爆弾処理の仕事をしていて…という展開があるのだが、けっこうご都合主義だなと思ったし、『フラッシュオーバー 炎の消防隊』同様、なんかトークン的に出てきている女性であまり良いと思わなかった。