この演目をこれでやるのはけっこうキツい気が…『アラジン』

 ブランチャーズタウンのDraíochtで新年のクリスマスパント『アラジン』を見てきた。クールマインパントグループによるもので、これも地元の子どもがかなりたくさん出演している。お話はディズニー準拠だが、パントなので魔法の絨毯も人が演じていたりする。

 ダブリン郊外のかなりアマチュアの劇団がこの演目をやるのはけっこう厳しいな…と思った。何しろ白人が多い地域だし(ダブリンの住民の8割程度が白人である)、さらに中東とか南アジアのイスラームバックグラウンドで舞台に興味のあるアマチュアの人たちがクリスマスの演目に出たいかというとそんなに興味がないのでは…という気もするので(ゼロではないだろうが)、この演目も出演者のほとんどが白人である。今の時代にだいたい白人のキャストで『アラジン』みたいな演目をやるとなると、本当にアマチュアの寄せ集めっぽく見えるなと思った。さらにディズニー準拠の『アラジン』だと、ジーニーがカートゥーンっぽく動き回ったり、魔法の絨毯が飛んだりするのが見せ場になるのだが、あまり予算もかけられないのでこのへんがかなり安っぽくなる。魔法の絨毯の場面なんか事前録画で合成したものである。もうちょっとやりやすい演目にしたほうがいいのでは…と思った。