『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』を試写で見た。
日本でそこそこ人気のある女優であるシイナ(三原羽衣)は仕事がイヤになり、恋人のレン(中川勝就)とニューヨークに向かう。そこでレンとも喧嘩したシイナはひょんなことから売れない新人映画監督のジャック(エステバン・ムニョス)に出会う。ジャックの映画に出演することになったシイナだったが…
日本の商業映画に飽き飽きした女優がアメリカでとてつもなく低予算の映画に参加し、久しぶりにやる気を取り戻して映画監督とも恋に落ちる…というのはロマコメの設定としてはかなり面白い気がするし、映画の楽しさに立脚した良い発想だとは思う…のだが、全体的に駆け足でけっこう掘り下げが浅い。シイナは最初からとても感じが悪くてイヤな女で、イヤな女が低予算映画の撮影で映画の楽しさを再発見し、成長して…みたいな展開をもうちょっと深く描ければ大変面白かったと思うのだが、このへんの展開があまりにも記号的というか定型的で女性キャラとしては奥行きがあまりない。外国で言葉が通じない設定をいいことに、人の心の動きを全部セリフで言ってしまうのもなんだか怠けてるなぁ…という感じである(せめてボイスオーバーにすべきではと思った)。