『トクヴィルが見たアメリカ』が出たそうです

 連れ合いが翻訳に関わった、レオ・ダムロッシュ『トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生』が白水社から出て、店頭にも並んだそうです。

 私はまだ読んでないのですが、トクヴィルだけではなくその親友で旅の道連れだったギュスターヴ・ド・ボーモン関連の文書なんかを多数使用してトクヴィルアメリカ紀行を追った著書で、できるだけ注を少なくするなど、学者だけではなく一般読者にも読みやすいようかなり配慮した本なのだそうです(アメリカだと一般の本好きもトクヴィルとか興味あるんだろうな)。トクヴィルが監獄視察と称して公費を使ってアメリカ旅行を満喫しまくっていた話とか、当時のパリで起こったあやしいスキャンダルの話とかも出てくるらしいです。この本が売れたら関連書がもう一冊翻訳されることになるらしいので、是非皆様お手元に置いておいたり、図書館等にリクエストしたりしてあげてください。

 アマゾンのアメリカ史ランキングで今のところ35位だそうです。共訳者の高山裕二さんは同じ白水社から出た前著『トクヴィルの憂鬱: フランス・ロマン主義と〈世代〉の誕生』で今年のサントリー学芸賞を受賞されたそうです。