ユーモアニセ歴史〜「野口哲哉展―野口哲哉の武者分類図鑑―」

 練馬区立美術館で「野口哲哉展―野口哲哉の武者分類図鑑―」を見てきた。日本のおさむらいに何かちょっと現代的アイテム(ラップトップが入る鞄とか、シャネルとか)を加えて、いかにも昔風なのに何かシュールでおもしろおかしい武者の図像や彫刻を作るというプロジェクト。やたら自然に武者の装束にとけこんでいる現代グッズのなんともいえない面白さはもちろん、ご丁寧にアイテムのニセ由来を朗々と述べた詞書きまでついていて、これがまた可笑しい。こういうユーモアのあるニセ歴史コンテンツは、歴史コンテンツに興味ある人にはすごく楽しいと思うので大変オススメである。