ロベルト・アラーニャも登場~『テノール! 人生はハーモニー』

 クロード・ジディ・Jr.監督の映画『テノール! 人生はハーモニー』を見てきた。

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 パリで会計学講座をとりながら寿司屋で働いているラッパー志望のアラブ系の若者アントワーヌ(MB14)は、出前先のオペラ・ガルニエでひょんなことからアクの強い声楽教師のマリー(ミシェル・ラロック)に歌声を見出され、オペラのレッスンを受けることになる。ところがアントワーヌの兄が逮捕され、オペラを習っていることも周囲に打ち明けられず、急にポッシュなオペラの世界に入って文化摩擦的なこともあり、いろいろなトラブルが発生する。アントワーヌは大事なオーディションの準備をするが…

 全体的にはフランスでよくある感じのフィールグッド人情コメディで、とくに新しいところはない。アントワーヌ役のMB14はオーディション番組出身のビートボクサーらしいのだが、吹き替えなしで歌っているそうで、もともと別分野のミュージシャンとはいえオペラの歌もけっこううまく、感心した。ロベルト・アラーニャ本人がゲスト出演しているのもちょっとビックリだ。終盤でライバルだったポッシュでイヤミなマキシム(ルイ・ド・ラビニエール)がアントワーヌの能力を認めて助けてくれるあたりはけっこう熱い。