まあ、いつものリーアム・ニーソン~『バッド・デイ・ドライブ』(試写)

 『バッド・デイ・ドライブ』を試写で見た。

 舞台はベルリンである。仕事人間で妻や子どもとあまりうまくいっていないマット(リーアム・ニーソン)がたまたま車に子どもたちを乗せた日、車に爆弾を仕掛けたという脅迫電話がかかってくる。座席の下に設置されて圧力が変わると爆発する可能性があると言われ、誰も車から降りられないまま、マットは子どもたちを連れて犯人の要求に従わざるを得なくなってしまう。

 別にすごくつまらないとかではないのだが、けっこう脚本は緩い。誰も車から降りられないという話だったわりに、途中で爆弾処理班が来たらすぐに子どもたちが車から降りられたり、通報するなと言われたマットが人力でこっそり人に知らせるような手段をとらなかったり(『デシベル』もそうだったのだが、この手の話で「通報するな」と言われた時、こっそり人力で通報するやり方を考えないのはなんでかな…とけっこう思うのだが)、ツッコミどころはたくさんある。『96時間』以来たくさん作られている、「まあこんなんでいいんだよ」的リーアム・ニーソン映画という感じである。